みき内科クリニック　特定健康診査

メタボリック症候群

　メタボリック症候群の定義は日本動脈硬化学会、肥満学会、高血圧学会など８つの学会が合同で決め、平成17年４月に内科学会が発表しました。　厚生労働省は40歳から74歳までの全国民を対象として、平成20年６月1日よりメタボリック症候群の人をチェックし、保健指導まで行うという特定健康診査、特定保健指導を全国いっせいに開始しました。　未受診者には間接的にペナルティを課すものです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（読売新聞　2007年10月15日より）

・ウエスト周囲径は立ったまま、軽く息をはいた状態でへそ周りを測定する。　　　　　　　　　
・脂質異常症、高血圧症、糖尿病の治療を受けている場合は、それぞれの項目に含める。

　メタボリック症候群は、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、動脈硬化症、心疾患、脳血管障害、睡眠時無呼吸症候群、胆石、関節炎など、腹部内臓脂肪貯留が原因の生活習慣病を引き起こすと言われています。
　全国でいわば壮年、初老期の人を対象にした、特に40歳〜64際のかたがたにメタボリック症候群の是正を強く求める、このような健康診査は他国に例を見ないものです。　将来、日本国民にとって福音をもたらし、世界に誇れる成果を出すものと思われます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（みき内科クリニック　院長　井上　幹朗）