悪性腫瘍発見数は上昇傾向を見せております。これは、悪性腫瘍を有する方々が本院を受診される機会が多くなっていることを示しています。悪性腫瘍の早期発見は受診者のご期待にこたえる最大の貢献と理解しています。
当院で発見された消化器悪性腫瘍の割合が過半数を占める事実は日本の分野別悪性腫瘍の割合とほぼ同じです。
早期胃癌・早期大腸癌の発見率を高めるには石狩市民がより積極的に消化器癌検診を受けることが一番重要と考えられます。胃癌については無選択な食道胃バリウム検査ではなく、ABC検診・極細経鼻内視鏡検査が以前より提唱されています。大腸癌についても自宅から便潜血反応容器の医療機関・検診機関への郵送など、受診率を上げる工夫が必要かもしれません。